赤い砂浜 小名浜

赤い砂浜 小名浜

二度目の海には岩がない

小学一年の夏
祖父が住んでいた福島県泉村で夏休みを過ごした。
現在はいわき市になっている

よく晴れた日、父の親戚が集まり小名浜へいった
行き先は知らされていない
たとえ教えられてもその時点では意味を持たない
言われるままに ごく自然についていく
ちっちゃい子供らを乗せた車は
親切から波のそばまで砂の中を走った

行きはよいよい 帰りは怖い

歌と言うのは よくできている
押しても引いても? 押すっきり
びくともしなくなった
新単語 エンコ  
面白いひびきで 当然リピートマシン
子供が道の真中でギャアギャアわめいて座り込むのも言うらしい 
誰かが(姉だろう)あっちを向いて言っている
持ち上げれば動くだけいいじゃないか

砂に食い込む自動車を延々力いっぱい押した
6才の☆の力など役に立つわけはない
むしろ邪魔だったに違いない 絶対邪魔だ!
そこが我が家のいいとこで、教育者たるところ
「☆が押したら動いたよ」
など 将来の綱を育てる

周りの人も動員して 
車はなんとか道路までたどり着いた

運転手は車の中でのんびりしてる
その人の分も重くなるのだから
下りて押せば良いのに、
どうせエンジンかからないのに
一人だけサボっている
 ・・・・と思ったもんだ・・・
人が押す車に乗ってるって ステキじゃない?

さて 車はともかく

  !!

一年前の浄土ヶ浜とゼンゼン違う
右も左も 前も後ろも 限りなく砂 砂 砂
赤茶色の砂が地球の向こうまで続いている
なんといい色なんだろう
色そのものが暖かくやさしい

海はひろいな おおきいな
海は不思議
砂浜に来る波は不思議でならない

自分の頭よりずっと高い位置で
左右からドーっと波が寄ってきて
真中でぶつかって
さらに大きく盛り上がって向きを変え
☆のいる砂浜に寄せてくる

緑っぽい水の壁が白いしぶきをつれて
押し寄せてくる
それなのに足元に到着
水の壁が足をくすぐるくらいしか来ない

赤い砂の上を白い波がザーっと通り過ぎて
帰って行く
かってに来ては帰っていく
帰っていくのに次の波とぶつかったようには見えない
どこに行くんだろう
追いかけてみたらどんどん深くなって
父;☆! 危ないから膝までしか入らないように
姉の言うことも 父の言うことも「絶対」だ
ついでに着替えがない と 釘をさす

姉と砂でトンネルを作った
波用に川も作った
波は勢いよくトンネルをくぐり川を登って
帰りに全部平らにしてしまう
なんて面白いんだろう
砂が溶けてしまうみたいだ

次にもっていかれないように
大きく高く砂山を作った
波は山を避けて通り過ぎ
帰りに半分持って帰った
修復するまもなく次の波が全部平らにした

足の周りに山を作った
くるぶしまで砂山の中に埋まり、
「波よ 来い」「はやく来い」
波が来て足の裏をくすぐって
平らな砂浜にたっていた

足の下で砂が動くのがめちゃめちゃ面白くて
それはそれは リピート三昧
姉は☆が迷子にならないとふんでいなくなっていた

海の波ってなんて面白いのだろう
砂浜って ・・・ 大好き♪

お弁当を食べた記憶が全くない
ただただ波と戯れた一日だった

また来たい
♪~~~~~~~~~~♪
また行きたい
♪~~~~~~~~~~♪

叔父;小名浜 もうないよ
☆; えっ?
叔父;波打ち際まで町になってしまったから
   堤防ができてね 昔の面影は全くない
☆; 赤い砂浜 
   さびしい
叔父;さびしいね
   赤い砂浜、残してほしかったね

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